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都会に出回っているモノ全てがニセモノだとは言い切れませんが・・・私たちの食生活を取り囲む環境を冷静に見つめ直してみれば、店頭に並んでいる肉、魚、野菜など、人間が飼育管理し付加価値を高める為に”余計な”エサや肥料を与え育てているモノもありますね。とりわけー、僕の元専門分野の海産物を取り上げてみても、いわゆる”天然モノ”の魚介類を見かける機会が極端に少なくなってきました。それに代わって養殖や蓄養モノが幅を利かせる時代になってしまいました。「ホンマモンを知る最後の世代」として、後世に伝える義務がある!!と、僕は考えます。
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今回の「村・留学」の中でも手打ちそばの打ち方の講習を行いました。材料は、いたってシンプル!そば粉とつなぎの小麦粉とお水のみ。自分の指先に全身全霊を注ぎ・・・「一、鉢 二、のし 三、包丁」の手順で進めてゆきます。肝心なのは、鉢の中の仕事・・・すなわち”水回し”にあります。その日の気温と湿度を素肌と云う”センサー”で感じ取り微妙に調整し加水。指先をこね鉢の底面に対してほぼ垂直にピンと立て素早く撹拌。サラサラとした粉が水を加える度に形を変えてゆき・・・麺棒を転がし、ま~るくそして均等の厚さになった頃、それまでざわついていた場の空気が一転、ピーーんと張りつめた静けさが漂っていました。
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僕の高校時代のクラスメイトである【アぺゼ】の小川シェフに料理を振る舞って頂いたのも留学生にとって大きな刺激になったでしょうね♪ ほんの少し前まで野山を駆け巡っていた野生の鹿・・・犬を使った追い込み猟で最後は僕が銃で仕留め、河原で内臓を取り出し直ぐに解体、その肉を使った本格フレンチに小川シェフが仕立てる。この一連の流れの一部始終を目の当たりに出来た満足感は、タッチパネルでオーダーした料理が見えない厨房で作られ運ばれてるくファミレスには無いサービスですよね!笑 ”欲しいモノが欲しい時に欲しい分だけ”手に入る事が本当に豊かなのか?たとて粗末な食事でも自然の恩恵に感謝しながら手間暇を掛けて調理をする事の大切さを学んでくれたと信じています。


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# by kutaokude | 2015-03-03 21:46
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北は北海道、南は佐賀県から・・・全国から8名の大学生が「京都の雪国、久多の里」に集い8泊9日と云う長期間共同生活を営みながら、この地で暮らす人々の歴史や伝統、食文化に触れることにより、普段の便利な生活と比較して彼らなりに多くの事を感じ学んでくれたと信じています。それこそが、”留学”。海外で暮らし学ぶ事だけが留学ではありません。
僕自身、25歳の春に海を渡り目の色、肌の色、信仰する宗教、言葉、食事・・・その全てが異なる4年半の生活の中で学んだのは、生活の拠点を置いていた国の事は言うに及ばず、自分が生まれ育った日本と云う国を外から冷静に見つめる事が出来たのが一番の収穫だったのです。
「村・留学」を終えて。-vol1ー_b0226089_22215647.jpg「村・留学」を終えて。-vol1ー_b0226089_22222090.jpgいつもとは違う環境に身を置くことで固定概念や先入観がそぎ落とされ頭の中がとてもクリアな状態になる。先人の暮らしの知恵を教わったり大自然の中での肉体労働・・・非日常的な体験を積み重ねる事で本当の自分と向き合うことができる。

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# by kutaokude | 2015-02-27 22:32
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中学生の頃には、陸上部に所属し駅伝の選手としてならした面影がありませんか・・・??笑 猟師のシンボルであるオレンジ色のジャケットと帽子を脱ぎ捨て、犬の鳴き声のする現場へ一面銀世界と化した田んぼの畦道を走り抜けました。

田舎塾の活動報告と今日の猟の成果。_b0226089_1936233.jpg田舎塾の活動報告と今日の猟の成果。_b0226089_19363673.jpg



















今日仕留めた獲物は、推定年齢5歳の大きなオス鹿でした。今季一番の大物・・・河原で仕留めた後5~600mほどの距離を引きずり運ぶのは一人ではとてもとても・・・。昨日の田舎塾の後、雪かきのお手伝の為に泊まり込んでくれた関西大学の(H)君が専属カメラマンとして猟に同行してくれていたので、彼の手を借りてなんとかかんとか軽トラックの荷台まで。兼ねてから狩猟に興味を抱いていた(H)君にとっても、とても刺激的な一日になったのではないでしょうか。地元の猟師がゼロになってしまった以上、野生動物による農作物の被害を食い止めるには、誰かが立ち上がらないと”無法地帯”になってしまいますからね~。
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田舎塾の活動報告と今日の猟の成果。_b0226089_2041190.jpg
昨日は、毎月恒例の田舎塾の日。朝から生憎の雨模様でしたが、それが幸いして路面の凍結の恐れがなくなり一安心でした。先日、鹿の会で運命的?!な出会いとなった(M)さんが初参加・・・かまくら作りやスノーシューハイク、地元のお年寄り達にとっては厄介者に過ぎない雪の多さを逆手にとって、街から人を呼び寄せ楽しませる。「久多に来て田舎の概念が変わりました!!」と・・・彼なりに何かしらの可能性を感じてくれたのではないでしょうか?
田舎塾の活動報告と今日の猟の成果。_b0226089_20514197.jpg
↑↑↑コレは、昼食にお出しした「おくでの鯖寿司」です♪ 来月の田舎塾は、3月8日(日)に開催しますが、今回大好評だったスノーシューハイクをもう一度、それから運が良ければ鹿の解体講座を開きたいと考えています。田舎は、「時代遅れで物寂しい」と云うこれまでの概念を払拭し「希望と可能性に満ち溢れる最先端な生き方」が出来るんだ!と云うメッセージを田舎塾を通して発信してゆきたいですね♪
# by kutaokude | 2015-02-09 21:05
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「父さ~~ん、早く猟に連れてってくれよ~~!!」と言わんばかりにキャンキャン吠えまくるサブロー。肉付き良くなりパッと見ただけでは、くう太と見間違えるほどに成長しました。猟に出るときは、くう太の足手まといになるのを承知で連れてゆきました。初めの頃は、案の定、くう太のスピードに付いて行けず途中で引き返すことばかり・・・。それでも最近は、山奥で獲物を発見するや否やくう太よりも先に吠えてくれる様になりました。猟師専用ジャケットの内ポケットに忍ばせている無線機が、犬の首輪に付けている発信機の信号をキャッチするのもかなりの広範囲。それよりも犬の生声の方が確実に居場所を特定できるので非常に助かります。
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飼い主に対しては従順で甘えん坊のくう太ですが、回を増すごとに獲物を追いかける方向や追い詰め方を学習している様で、2月2日には、今季3頭目となるオス鹿、一日休んだあくる日の2月4日にも又オス鹿を久多川まで追い込んできました。下の写真は、2月4日のモノ。行く手を阻もうと吠えるくう太に角で応戦するオス鹿・・・ひるむどころか一瞬の隙を狙って相手の頭に噛みつくとは、くう太もエエ根性してますね!カメラを構えたその手でお次は銃を構え急いで河原に駆け下り、1発で仕留める。一人二役は忙しいですね~~。笑
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いつもの様に河原で内臓を取り出し血抜きをして、ロープで前足と後ろ足を縛り軽トラの荷台へヨッコラショ。力には自身のある僕でも一人で運ぶのは一苦労。自宅の庭先までのなが~い上り坂は、雪のスロープに変身してくれているので案外引きずりやすいので助かります。午後からのバス運行が控えていたのでひとまず大量の雪を鹿に被せて一晩寝かせる事に。
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雪の冷蔵庫で保存したおいたお蔭で予想以上に上手く血抜きが出来ていました。今日の解体作業は、カミさんも手伝ってくれたのでいつもの半分の時間で解体作業が済みました。型は小さ目のオス鹿でしたが、立派な背ロースも取れましたよ♪
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# by kutaokude | 2015-02-05 21:06
限界集落に必要な若い力。_b0226089_2158171.jpg
去年は、僕がインフルエンザにかかって寝込んでしまったので予定がパーに(汗)・・・一昨年に引き続いて今年で2回目となった関西大学の有志達による「雪かきボランティア」。1泊2日の日程で大阪から車2台をチャーターして遠路はるばる久多に来てくれました。到着後、直ぐに毎度お馴染みのお隣さん、小南 道子さん宅へ・・・一同屋根雪の多さに驚いた様子。「ここが京都だなんて・・・」 そりゃ~信じられないでしょうね!笑 ほんの2時間前は、アスファルトと鉄筋コンクリートに囲まれてたんだから。
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雪かきをする前には、必ずスコップの使い方のレクチャーをするんですよ。新雪もしくは比較的軽い雪の層には、アルミスコップ。氷の様に固まってしまったところは、丈夫な鉄スコップを使うとか、怪我をしない為にも道具を破損させない為にも、自分の持っている力の6割程度に抑えて気長に作業を続けて欲しいとかね♪ 細かい事を言えば、スコップの持ち方から雪に差し込む角度まで、実は色々とコツがあって奥が深いんですよ。でも、そんな心配をよそに若者たちは張り切る!張り切る!最初から最後まで全力投球でがんばってくれる。
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そりゃ~若い子の事だから、時々手を休めては雪玉作って放り投げあったり、雪の中へダイブしたり・・・そこは、大目に見てやりたいんですよ~。あれダメ!これダメ!って言ってたらこんな山奥になんか来てくれやしないでしょ?!笑 勿論、お家の人にご迷惑にならない様に、例えば、屋根の上の雪をスコップで触るときには、屋根の素材を傷つけないようにだとか、庭木が雪に埋もれているところでは絶対に遊ばない!とか最低限の事はね!当然、雪かきばかりでは飽きてくるのは承知していたので、2日目の朝は、スノーシューハイキングに出掛ける事にしたんです。
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彼らが履いているスノーシュー・・・実は、今回彼らが我々に寄贈してくれたもの。「久多応援プロジェクト」を立ち上げてくれて、雪かき用のアルミスコップ6本とスノーシューを5セットを「これからも雪国体験で有効活用して下さい!!」と・・・ホント、心に響きました。久多の様な限界集落は、全国各地に存在しどの地域も活性化の糸口を必死で模索しています。減り続ける人口、増え続ける野生動物による作物の被害と空き家。「移り住んで欲しい!」とは言うものの、子育て世代のファミリーにとってみれば、いざと云う時に病院は遠いし買い物も不便、何よりも現金収入を得る手段は?? 学生達の柔軟な発想力と有り余る体力こそが、田舎を元気づけるカンフル剤になってくれると期待しています。


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# by kutaokude | 2015-02-01 22:48

私が紹介する久多の暮らしを通して、一人でも多くの方が自然に寄り添った丁寧な暮らしぶりの素晴らしさに気付いて頂けます様に・・・。


by もりんちゅ
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